任意売却が終わった後でもご相談ください!
桜の便りがちらほら聞かれる頃、任売スタッフの携帯に市外局番(086)の番号の電話が入りました。 40歳代女性の声です。
「岩本ですけど、いつぞやは大変お世話になりました。 実は、USSR債権回収から620万円を4月20日までに返せっと言う通知が来たんですよ。 どうしたらいいですか?」スタッフは岩本といわれて、どこの人でどんな案件だか思いだせません。ただ、08なので岡山とか広島からとおもわれます。
専任媒介契約を貰った案件なら、登録をしますので直ぐ解るのですが思い出せません。「あの~スイマセン。 どんな事でしたか?」と聞くと「競売で落とされてしまって、そちらにお願いして間に合わなかったんですよ。 その時、色々教えて貰ったものですから、」といわれスタッフは思いだしました。 昨年の5月ゴールデンウイークに連絡が来て、ゴールデンウイーク明けの10日過ぎに期日が入っていて、ゴールデンウイーク明けに債権者に電話したら競売で良いの一点張りでスタッフが債権者と喧嘩した案件です。 市内の住宅街にあり、築5年の戸建てで2,000万円弱で売れる物件でした。
提携業者が1,700万円で買い付けを入れてきたのを、その場で断られてしまって。 チョット担当と言い争ったヤツです。 そして結局、入札となり、1,400万円だかで落ちたのです。 もっとも、依頼されるのが遅かったのも確かです。 こちらも役にたてなくてと謝った人です。
「620万円ですか。 放って置きなさい、取りあえずは何も出来ないから。」と電話口話ながら、あの時の担当者との電話の応対を思い出しそう言ったものの、この岩本さんにそれができるかは疑問です。 督促状には払わなければ、給料差押えしますと書いてあるそうで、給差しなんてそんな事すぐ出来ないですよと言っても、怖がっているのが、電話越しにも分かります。
普通の人は強制執行だ給料差押えだという文字を見ただけでビックリします。 給料差押えなどは裁判所で手続きをしなければならないのですから、今日、明日に出来るものではありません。 債権者もバカの一つ覚えのようにすぐ強制執行だとか書いても、岩本さんみたいな人は、今では少なくなっているのが理解していません。 今では皆さんネットでそれなりの知識を得ています。
その真面目な岩本さんにスタッフは「620万円ものお金を持っていたら、今の状況にならないでしょう。 無い袖は振れないってことですよ。 黙っているのがいやなら、電話してみて、返済をしたいが、今は5,000円しか払えないと言って、状況が好くなったら増やします。」と、先方に言うように伝えると、安心したような声にはなりましたが、岩本さん「でも、5,000円だったら、完済に100年かかりますよね?」「そうですね。 完済時には、私も岩本さんも死んでいるでしょうね。 もしかしたら地球が無くなっているかも知れませんね。 でも仕方ないでしょう。
『以前に損保の弁護士がうちの相談者の残債務が600万円有って、その人月に5,000円しか返せないと言ったら、その損保の弁護士が弁済契約書を作って来たんですよ。 その契約書に記載されていた最終返済日が平成120年の8月末でしかも返済総額はシッカリと1,254万円になっているんですよ。 ちゃんと計算したんでしょうね。 ただ平成ではなく西暦にすればって、今の天皇、平成120年まで生きてはいないでしょう。 とみんなで言った位なんですよ。』
『まあ、絶対とは言えないけど、払う意志が有っても払えないものは仕方ないですよ。』「分かりました。 明日、連絡して言ってみますよ。 有難うございました。」と言って電話は切れました。
そして、2日後、岩本さんから電話が有って「USSR債権に電話したら、書類送るので、記入してて送り返してくれと言われましたよ。 そして、検討すると言っていましたけど、口調では5,000年で大丈夫そうです。 ありがとうございました。」とお礼でした。
当社的には一銭のお金にもならないけど、若いスタッフの勉強にはなり、我々の仕事は売買したら終わりでは無く、残債務を抱えた相談者のアフターも仕事だと理解した筈です。
私たちは弁護士ではございませんので、私たちが直接動く分けには参りませんが、的確なアドバイスは出来ます。 弁護士、司法書士の紹介が必要で有れば いつでも当社の顧問弁護士たちをご紹介は可能です。